黄昏時にはライトを点けて! 第六章ノ一

著:はちきよしみち

六ノ一 別れ

 魔女の館★喫茶・ミラージュにエコウが姿を見せなくなって一週間が過ぎようとしていたその日、ミス・ドラの占いを首を長くして待っていた二人組の若い女性がやってきた。
 二人は店に入ると先ず年甲斐もなく露出度の高い服装のオバサンに注文を訊かれ、真夏にもかかわらず無難にホットを注文すると、奥の屏風で仕切られた一角へと案内された。不安と好奇心が入り乱れる中、二人は恐る恐る屏風の扉を開いた。次の瞬間、闇が現れた。照明を落としたそこは、立ち入る者にまるで古井戸を覗いたときに感じるあの、井戸の底に吸い込まれるーっ! といった背筋がゾクッとする怖さを感じさせたのだ。
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  1. 2008/08/25(月) 10:24:25|
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黄昏時にはライトを点けて! 第五章ノ二

著:はちきよしみち

五ノ二 戦闘(2)

 東京サミットが無事閉幕したその日もエコウはいつものように魔女の館★喫茶・ミラージュで、クライアントを前にせるふを起動させていた。彼女が占いをはじめてからもうどれくらいの人を占ってきただろう。エコウの占いで一躍超有名店になった魔女の館★喫茶・ミラージュには、彼女のお陰で開運できたクライアントたちから連日プレゼントの山が届いていた。宅配業者はひっきりなしに魔女の館★喫茶・ミラージュに押しかけ、お陰でその対応に追われる鳳はもう完全に喫茶業務のできる身体ではなくなっていた。ひたすら宅配物の確認の判子を押す毎日。鳳の右手の指にはペンダコならぬ判ダコが幾つもできていた。使用するシャチハタも既に二つが廃判子になっていた。
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  1. 2008/07/25(金) 00:00:00|
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黄昏時にはライトを点けて! 第五章ノ一

著:はちきよしみち

五ノ一 戦闘(1)

 江ノ島サミットの開会式の模様を、エコウは魔女の館★喫茶・ミラージュで観ていた。が、総理の口から徳川家家の埋葬金の在り処が口外されることはなかった。エコウのお陰で徳川家首相は徳川家家の恥をテレビを通じてグローバルに暴露しなくてすんだのである。
「しかし外国の首相さんたちは皆さん大きいですねぇ」
 サミットの模様をまじまじと見つめながら鳳が呟いた。テレビ画面には小柄な徳川家首相を中央に挟む形で、各国の首相たちが横一列に手を繋いで並んでいる様子が映されている。
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  1. 2008/06/25(水) 00:00:00|
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